マハナ・ノ・アトゥア(神の日)

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 後期印象派を代表する画家であり、近代絵画様式の確立者のひとりでもあるポール・ゴーギャン第4次ブルターニュ滞在期の代表作『マハナ・ノ・アトゥア(神の日)』。

 

 本作はゴーギャンが第1次タヒチ滞在(1891年4月-1893年6月)での制作活動で金銭的にも精神的にも行き詰まりを感じ、個展を開催しようと一時的にフランスへと帰国した、所謂、第4次ブルターニュ滞在期(1894年初頭-同年12月)に制作されたと推測される作品で、一般的には(おそらく)パリを拠点としていた時に手がけられたであろうと考えられている。

 

 画面前景には極めて装飾的に描かれる南国の強烈な陽光に光り輝く水辺が描かれ、その水際には三人の人物が配されている。