米国:国防総省「中国軍30万人削減は変化適応の努力」

  米国防総省のクック報道官は3日の記者会見で、中国の軍事パレードについて「驚きはない」としたうえで、中国軍30万人削減について「中国軍が近代化に取り組み、世界の変化に適応しようとしている」と語った。最新兵器やハイテク開発など軍事力増強を図る狙いがあるとの見方を示したものだ。

 

 軍事パレードでは、米空母の接近を妨げ「空母キラー」と言われる新型対艦弾道ミサイル「東風21D」などが公開され、海軍力強化を鮮明にした。これについてクック報道官は「米国にとって極めて重要なアジア太平洋へのリバランス(再均衡)政策は今後とも最優先課題だ」と中国をけん制した。

 一方、中国海軍の艦船がアラスカ沖のベーリング海で確認されたことについては「米軍が公海上で活動しているのと同様に中国軍も公海上で活動している。特段の脅威とはとらえていない」と述べるにとどまった。