その取り組みには大きな差異があることも注視すべき点である
また速筆的な筆触による効果も手伝って、本作に用いられる色彩そのものも実に幸福的かつ抒情的であり、金銭的余裕は皆無に等しかったものの画家の芸術的充実とその探求がよく示されている。さらに靡く中景の木々を始めとした風という自然現象が静寂感の漂う画面の中に動的な運動性と時の連続性を与えている。
本作のような草原(森林)内で読書する(余暇を楽しむ)婦人の姿は印象派の画家仲間の間ではすでに一般化しつつあったが、例えば、ほぼ同時期に本作と同様の画題を描いたベトル・モリゾの作品『読書(パラソル)』と本作を比較してみると、前者がその瞬間の雰囲気と感情性を捉えることを重要視しているのに対し、本作では色彩による情景全体の心象的描写により強い関心が寄せられているなど、画家によってその取り組みには大きな差異があることも注視すべき点である。
平昌パラ五輪:来年3月9日開催、気温上昇が最大の懸念材料に
来年3月9日に開幕する平昌冬期パラリンピックにとって最大の気がかりは天候だ。平昌オリンピック組織委員会はパラリンピックに向けたテスト大会でこの大問題に直面した。温暖化した気候の影響で人工の積雪が溶け出したのだ。江原道チョンソン郡のアルペン競技場では10日に障害者スノーボード・ワールドカップが開催されたが、花冷えが過ぎ去った後の会場では最高気温が9度にまで上昇した。雲一つない空から日光が照りつけると、人工雪は容赦なく溶け出した。競技を中断するほどではなかったものの、選手たちはやりにくさを訴えていた。スノーボードクロスに出場した米国代表のある選手は「気温が上がって雪が溶けたためスピードが出なかった」と不平を漏らしていた。
韓国代表のキム・サンヨン監督も「雪が少しずつ溶け出したため、選手たちは順番が後になるほど不利になった」と指摘した。組織委の関係者は「パラリンピックはオリンピックが終わる2月25日の後から始まるので、気温の上昇はどうしようもない」と頭を痛めている。組織委は人工雪が溶けないよう薬剤を散布し、普段よりも多くの人工雪を設置したが、この程度の対策ではどうしても限界があるという。アルペン競技場のテスト大会は今月18日まで続く予定だ。
脚や腕の切断、脊髄損傷、脳性マヒなど、大会には様々な障がいを抱える選手たちが出場したが、障害者を迎える準備は今なお不十分だ。ゴンドラが故障した時、選手たちは四方が風にさらされたリフトに道具を載せてスタートラインまで向かった。組織委は「普段は故障することなどなかったが、風が強かった影響でセンサーが誤作動したようだ」「正確な原因については現在調査を行っている」とコメントした。車椅子に乗った選手のために通路には板が敷かれていたが、幅が狭い場所では2台の車椅子が同時にすれ違うことさえできなかった。
力動感を生み出す敏速なストロークで描いた
全部私自牙の手で」と記しており、ルーべンスがダグニエルを取り巻くライオンの様々な姿態を写生によって描いたことがわかる。
ルーべンスの描いたライオンは、マクシミリアン公のために描いた(ライオン狩り)(1616-161昨頃、現在ミュンへン、アルテ・ビナコテーク蔵)制作のための研究によって生まれたと考えられている。この主題は、ヨーロッパ人のオリエンタリスム(東方趣味)を背景としている。ルーべンスは、生死を懸けた較いの真っただ中の人間や動物を、沸き返るような強い色彩と、力動感を生み出す敏速なストロークで描いた。
この画家は動物標本を用いて制作した可能性が大きいことが明らかになってくる
18世紀の初期にハウブラーケンが記しているところによ才叫f、ホンデクーテルは1羽の調教された雄鶏を所有していて、この鶏は画室において彼が望むところのポーズを取り、画家はそれをカンヴアスに描き移した、ということである。
だが、幾つかの小さな細部を検討してみると、この画家は動物標本を用いて制作した可能性が大きいことが明らかになってくる。ゥィーンの絵においても、前景左の孔戸すの手前で、相争う姿勢を示している戸_鶏が描写されているが、実際の自然においては、そのような姿は観察しえな、ものなのである。
トランプ氏、台湾の蔡総統と異例の電話協議
トランプ次期米大統領は2日、台湾の蔡英文総統と電話協議し、「米国と台湾の経済、政治、安全保障面での緊密な結びつき」を確認した。
蔡氏は今年5月に就任しており、両者は互いに祝意を伝え合ったという。トランプ氏の政権移行チームが発表した。
米大統領は1979年に当時のカーター大統領が米中の国交を正常化させて以来、「一つの中国」原則を認識し、異論を唱えないとする立場から台湾の総統との接触を控えてきた。米メディアによると、米大統領や当選した次期大統領による協議が明らかになったのは79年以来で初めて。
トランプ氏は中国の習近平国家主席とも11月14日に電話で協議した。中国側によると、両氏は早期の会談実現や米中関係の強化で一致。トランプ氏が助言を受ける米中国交正常化の立役者キッシンジャー元国務長官も2日に北京で習氏と会談している。今回、台湾との接触で中国側の反応を探る狙いがあるとみられるが、中国の反発は必至だ。
米国は中国との国交正常化と同時に台湾と断交したが、その後も台湾関係法に基づく武器売却などを通じて台湾を支援し、中国による武力侵攻を牽(けん)制(せい)してきた。